不動産業界の採用面接でよく聞かれること5選|合格のコツも解説


2025年04月10日

不動産業界の採用面接でよく聞かれること5選|合格のコツも解説

不動産業界は就職や転職において人気のある業界の一つ。DXの推進を背景に積極的に採用活動を行う企業が増えており、就業のチャンスも広がっています。

本記事では就職活動や転職活動を行っている方に向け、不動産業界の採用面接でよく聞かれる質問をご紹介します。回答のポイントや、こちらから面接官に質問する「逆質問」のコツも解説しますので、ぜひ参考にしてください。

不動産業界の面接でよく聞かれること5選

不動産業界の面接でよく聞かれること5選

就職・転職の面接で聞かれることは、ある程度のパターンがあります。本項ではそのポイントを解説します。

自己紹介・自己PR

自己紹介・自己PRは欠かせません。端的に話し、1分程度に収めると良いでしょう。

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志望動機

志望動機は、業界を問わず聞かれる重要な項目です。

面接官は、応募者が長期間にわたり自社で働く意欲や、会社に定着する考えを持っているかを確認するため、回答内容を慎重に評価します。面接官に響きそうな体験談や業務経験を選び、深掘りして回答することを心掛けましょう。

志望企業が展開しているサービスの内容と関連付け「自分も同じような悩みを抱えた経験があり、その経験を活かして、このようなサービスを提供する会社で働き、困っている人々の力になりたいと思った」など、自分ならではの答えを用意してください。

不動産営業の仕事内容についての質問

不動産営業の仕事内容について問われることがあります。これは、応募者が不動産業界についてどれだけ勉強しているのか、そして本当にこの業界で働く意志があるのかを確認するために、面接でよく出題される質問です。

不動産営業の仕事内容についての質問

不動産の仕事内容は多岐にわたります。事前に業務内容を調べておき、面接ではポイントを押さえて簡潔にまとめて回答できるよう準備しておきましょう。

状況対応型質問(シナリオ質問)

入社後に任される業務に関することも質問されます。これは応募者がその仕事に適した思考能力を持っているか、入社後に成果を出せる可能性があるかというテストが目的です。

よくあるのは「賃貸物件に対し、同時に複数の入居希望者から連絡が入ったとき、あなたならどうしますか」といった質問です。
一般的には、大手企業に勤務する単身者など、滞納や騒音といった問題を起こしにくい属性を持つ人物が優先される傾向にあります。それを踏まえた上で、下記のような回答ができるといいでしょう。

「まず、すべての希望者に対して公平な対応を心掛け、条件や属性を丁寧に確認します。その上で、物件のオーナー様と相談しながら、滞納や騒音といったリスクが低いと考えられる方を優先して検討します。たとえば、大手企業に勤務する単身者は安定した収入が見込まれ、近隣住民への配慮も期待できるため、優先順位が高くなると考えます。

ただし、最終的な判断は物件の特性やオーナー様の意向も考慮し、慎重に決定します。

【転職の場合】転職理由

転職の面接の場合、理由も質問されます。前職への不満や愚痴は避け「現在の職場で働く中で、このような仕事に挑戦したいという思いが強くなりました」といった、前向きな回答を心掛けましょう。

あえて悪い方向に誘導しようとする面接官もいるため、場の空気に流されないことも大切です。転職理由と志望動機に食い違いが無いよう、事前にしっかり準備してください。

異業種転職の場合は、不動産業界を志望するポジティブな理由も忘れずに。

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不動産業界の面接で尋ねる逆質問のコツ

不動産業界の面接で尋ねる逆質問のコツ

面接官からの質問が一通り終わると、志望者から面接官への「逆質問」の時間が設けられます。質問数の目安と、効果的な質問(OK例)・避けるべき質問(NG例)も紹介しましょう。

逆質問の個数の目安は?

逆質問の個数の目安は、一次面接・二次面接は2〜3個、最終面接は3〜5個です。聞きたいことを事前に整理しておきましょう。

逆質問のOK例

逆質問では、下記のようなポジティブなことを聞くのが大切です。

  • 「このポジションで特に求められるスキルや姿勢について、詳しく教えていただけますか?」
  • 「入社後の具体的な業務の流れや、1日のスケジュールのイメージを教えていただけますか?」等

面接官の発言のなかにも、逆質問のネタになりそうな話題が含まれている場合があります。面接官の言葉によく耳を傾け、その場で質問の内容を考えてみてもよいでしょう。

質問に答えてもらったら「ありがとうございます」「そのお話を聞いてより御社に入社したいと思いました」と感謝の言葉を伝えることも忘れずに。

逆質問のNG例

逆質問のNG例としては、次のようなものが挙げられます。

  • 「前任者はなぜ辞めたのですか?」
  • 「福利厚生でジムの利用券はありますか?」
  • 「私を採用する可能性はどのくらいありますか?」 等

働く意欲を疑われたり、ネガティブであったりといった面接官を困らせる質問は避けましょう。

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不動産業界の面接で採用される人・落ちる人の特徴

不動産業界の面接で採用される人・落ちる人の特徴

続いて、不動産業界の面接で採用されやすい人・落ちやすい人の特徴を簡単に紹介します。

採用される人の特徴

不動産業界の面接で採用される人の特徴としては、次のようなものが挙げられます。

  • 雰囲気が明るい
  • はきはきと喋れる
  • 清潔感のある身だしなみ
  • 裏表なく本音を社長や面接官に伝えられる

不動産業界の仕事ではお客様と関わる場面が多いので、第一印象の清潔感や、明るい雰囲気が大切です。採用のミスマッチを防ぐため、応答の機転なども重視される点もご注意ください。

落ちる人の特徴

不動産業界の面接で落ちる人の特徴は、次の通りです。

  • 清潔感がない
  • 会社の研究が足りず、質問に対して十分な返答ができない
  • 論理的に話せない
  • 他責思考
  • 独立・起業アピールを前面に出す

多くのお客様と接する不動産業界の仕事では、人当たりの良さや前向きな姿勢、わかりやすいトークスキルが重要です。明るくはきはきとした態度で、好印象を与えられるよう気をつけましょう。

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不動産業界の面接の基本的な流れ

不動産業界の面接の基本的な流れ

不動産業界の面接の基本的な流れは、次の通りです。

不動産業界の面接の基本的な流れ

加えて、業務内容に関連する下記のような質問も出される可能性があります。

  • 「お客様が物件に満足していない場合、どのように対応しますか?」
  • 「家賃滞納などのトラブルが発生した場合、どのように解決を図りますか?」
  • 「お客様が理想とする物件がない場合、どのように提案を進めますか?」 等

不安な場合は、事前に学校の就職課やハローワーク等で模擬面接やロールプレイングを申し込むのがおすすめです。

不動産業界の面接を受けるときのポイント

不動産業界の面接を受けるときのポイント

最後に、不動産業界の面接を受ける際に押さえておきたいポイント4点をご紹介します。

1.自分の言葉でわかりやすく話す

不動産の契約業務では正確さや丁寧さが求められます。
面接では回答の内容だけでなく、履歴書や職務経歴書との整合性や、説明の分かりやすさにも注目されます。

面接前に、自分の履歴や職務経歴を丁寧に整理し、時系列や順序を意識しながら回答を準備しておきましょう。

2.会社研究などの事前準備

不動産の実務は、お客様のニーズを深く理解し、物件情報の正確な提供や適切な提案、契約手続きのサポートなど、多岐にわたるスキルや知識が求められます。

志望企業のビジョンや力を入れている地域・サービスと自分の経験や考えを関連付け、回答できるよう準備しましょう。

企業の取り組みに共感した具体的な理由や、自分のスキルや経験がどのようにその取り組みに貢献できるかを織り交ぜることで、企業や面接官に響く回答を準備してみてください。

3.「圧迫面接」があることも

不動産の実務では、クレームや家賃滞納など、解決が難しい問題に遭遇することも少なくありません。そのため、圧迫面接の形で志望者のストレス耐性を確認する場合があります。

圧迫面接には、志望者の精神的な余裕を無くして本音を引き出そうとしている場合もあります。面接時にプレッシャーを感じても、「面接官は威圧感がある人物を演じているんだ」と考え、落ち着いて話すことを心掛けましょう。

ただし、あまりにも対応がひどく感じたときは、辞退を考えてもいいでしょう。厚生労働省には窓口も設置されているので、必要に応じて活用してみてください。

出典:厚生労働省「総合労働相談コーナーのご案内」

4.自分に合った社風の会社を受ける

不動産業界は、会社ごとの社風に大きな違いがある業界です。選考を通過しやすい会社を見つけるためには、応募先を決める際に、その会社の社風をしっかり確認することが重要です。

ホームページや口コミサイトを活用するのはもちろん、インターンシップやOB訪問、職場見学などの機会を積極的に利用し、自分のビジョンに合った会社へ応募しましょう。

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目指せ採用!不動産業界の面接でよく聞かれることから準備を始めよう

目指せ採用!不動産業界の面接でよく聞かれることから準備を始めよう

不動産業界の面接では、幅広い内容が質問されます。自己紹介や自己PR、志望動機といった定番の質問に加え、不動産営業に関する業界特有の質問も多岐にわたります。

必要に応じ学校の就職課やハローワーク等の手を借り、採用を目指しましょう。

・会員インタビュー|全日本不動産協会

・開業をめざす方へ|全日本不動産協会

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