不動産業の集客にはSNSがおすすめ!活用法や成功事例を紹介


2023年05月02日

「不動産業界にいるけど最近集客が上手くいっていない」

「集客にはSNSが良いって本当?」

このように悩んでいる方も多いと思います。

本記事では不動産業の集客に人気のメディア「SNS」について、具体的な運用方法やメリット・デメリット、実際の成功例について紹介しています。

この記事を最後まで読めば、不動産業の集客にSNSを活用する方法がわかるので、ぜひ参考にしてみてください。

不動産業の集客にSNSが人気となった背景

不動産の集客にSNSが人気となった背景
不動産業の集客にSNSが注目されるようになったのは、コロナ禍による生活の変化や不動産業界の競争が激しくなったことが背景にあります。

コロナ禍では非対面でのコミュニケーションの需要が増え、対面での営業や内見が難しくなりました。そこで非対面かつ集客力の高いSNSが注目され人気に火が付きました。

また年々空き家も増えているように住宅の需要に対して供給過多が起き、不動産業界の競争が激しくなりより集客力が求められたのも一つの理由です。

不動産会社の集客にはインスタが人気!活用法や他のSNSも紹介

不動産集客にはインスタが人気!
今不動産会社の集客にはSNSがとても人気で、おしゃれな写真が多く投稿されるInstagramが特に人気です。

集客におけるSNSの活用方法やInstagram以外のSNSについても、詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。

 Instagram(インスタグラム) | 視覚的な訴求に最適

Instagram(インスタグラム)は日本国内で約3,300万人ものユーザーがいる、写真・動画に特化した人気のSNSです。

Instagramは写真を見れば一目で物件の外観や内装の様子が分かります。

従来の資料を用いた案内よりも分かりやすく、普段から利用しているツールなので気軽に使えるのが良いですよね。

「インスタ映え」と呼ばれるオシャレな最新の物件やユニークな家を紹介して、ユーザーに視覚的に「住みたい!」と思ってもらえるのが特徴です。

ストーリーやリールなどの短い動画も人気で、写真・動画の両方を活用して視覚的に訴求できます。

またハッシュタグ機能や位置情報機能で、ユーザーの住みたい物件の情報やエリアを絞れるのでとても便利です。

自社の広告を表示させてユーザーの流入を促すなど、集客方法が豊富なので自社に合った集客方法を選べるのもうれしいですよね。

Twitter(ツイッター) | 高い拡散力が魅力

Twitterは文章がメインのSNSで、ツイートと呼ばれる短い文章に「いいね」や「リツイート」が付くと、多くのユーザーに情報が拡散されます。

ひとつのツイートに数万件のいいねやリツイートが付くこともあり、これを「バズる」と呼びそのツイートは高い拡散力を持ちます。

この高い拡散力がInstagramにはない魅力で、元々フォロワーが少ない企業のアカウントでも、ツイートがバズることで注目が集まり一気に人気を獲得することも可能です。

また定期的に不動産の役立つ情報を発信してファンを獲得したり、リツイートしたらプレゼントがもらえるキャンペーンで自社に興味を持ってもらう方法などもあります。

YouTube(ユーチューブ) | 動画による高い訴求力

YouTube(ユーチューブ)は動画に特化したSNSで、音声や映像があるのでテキストや画像より内容をイメージしやすいのが特徴です。

ユーザーはもちろん、発信する側も魅力をアピールしやすいのがうれしいですよね。

不動産業界のYouTubeでは主にルームツアーの動画が人気で、ユーザーは実際に内見しているような感覚で動画を視聴できます。

珍しい物件やデザイナーズマンションの動画は特に人気です。

TikTok(ティックㇳック)| ショート動画に特化

TikTok(ティックㇳック)は数十秒の短い動画に特化したSNSで、気軽に視聴しやすくユーザーに動画が次々と表示されるのが特徴です。

ユーザーの滞在時間が長く人気の投稿は多くのユーザーに表示されるので、高い集客力を持ちます。

短い動画なので、伝えたい情報をまとめて分かりやすく解説する技術が必要です。

集客における具体的なSNS運用方法

不動産集客における具体的なSNS運用方法
不動産業の集客におけるSNSの主な運用方法は、以下の3つです。

  • 情報発信
  • 広告発信
  • キャンペーン
  • インフルエンサーを起用したSNSマーケティング

それぞれ詳しく見ていきましょう。

情報発信

不動産業の集客におけるSNS運用方法として、基本となるのが情報発信です。

自社のSNSアカウントを作成して、物件情報やお部屋探しに大切なポイントなどを定期的に投稿します。

アカウントは無料で作成できるので、始めやすいのもポイントです。

継続して情報発信を行いフォロワーやファンを獲得して、自社の強みや魅力を知ってもらうためのブランディングが大切です。また先ほども紹介した「バズ」を狙う方法もあります。

ライブ配信機能を活用して、ユーザーの疑問に直接答える方法もリアルな意見を聞けてユーザーとの距離が近づくので効果的です。

広告配信

多くのSNSでは料金を支払うことで、広告配信ができます。

スタイルは動画・投稿・テキストなど様々で、自社の狙いに合わせて選べます
年齢や性別、地域などターゲットを絞った広告配信もできるので、自社とマッチしたユーザに絞って集客ができます。

料金はかかりますが、テレビCMなどに比べると費用は抑えられますし、予算に合わせて内容や配信頻度も調整可能です。

無料の情報発信だけでも集客効果はありますが、より短期間で高い集客力を求める場合におすすめです。

キャンペーン

主にTwitterやInstagramでは、投稿にいいねやリツイート、フォローをすることでプレゼントやギフト券がもらえるキャンペーンを実施できます。

キャンペーン投稿には多くのいいねやリツイートが付く傾向にあるので、多くの集客が見込めます。

インフルエンサーを起用したSNSマーケティング

多くのフォロワーを抱える「インフルエンサー」と呼ばれる個人に、自社のアピールをしてもらうマーケティング方法があります。

Instagram(インスタグラム)を例に上げると、投稿やストーリ機能で自社の紹介や告知をしてもらうことで多くのフォロワーに情報が拡散されます。

また自社主催のイベントやセミナーにインフルエンサーを呼び参加してもらう方法もあります。

自社のフォロワーが少なく人気がない場合でも、インフルエンサーに依頼すれば短期間で確実に多くのフォロワーに情報が拡散可能です。

コストはかかりますが、自社と相性のよいインフルエンサーを起用することで、集客はもちろんイメージUPも期待できます。

集客にSNSを利用するメリット

不動産の集客にSNSを利用するメリット
集客にSNSを利用するメリットは、以下の4つです。

  • 無料で情報発信・集客ができる
  • 視覚的に訴求できる
  • 集客力・拡散力が高い
  • 潜在的ターゲットにアプローチできる

不動産会社の集客にSNSを検討する際の、参考にしてみてください。

無料で簡単に情報発信・集客ができる

SNSを使った集客は情報を発信する側も受け取る側も基本的に無料なので、どちらにもメリットが大きく、利用のハードルが低いのが特徴です。

また現在SNSは情報収集のツールとしての需要が高く、無料ですが上手くアカウントを運用してファンを獲得できれば自社サイトへの流入も十分に期待できます。

視覚的に訴求できる

SNSは文章だけでは伝えにくい情報でも、画像や動画を使うことで分かりやすくなるので視覚的な訴求に有効です。

集客ではオシャレな外観の画像やユーザーが住みたくなるような投稿をすることで、より訴求力が高まります。

集客力・拡散力が高い

今社会ではSNSのユーザーが増加しており、若い人だけでなく年齢の高い世代にも浸透してきています。

SNSは発信した情報がユーザに見られると、そのフォロワーにも情報が拡散され多くの人に情報が伝わる仕組みなので、非常に高い集客力があります。

潜在的ターゲットにアプローチできる

SNSは不動産の情報を必要としていない人も利用するので、顕在顧客だけでなく潜在顧客へもリーチできます。

「元々不動産には興味がなかったけど、投稿が目に入り気になって見てみる」というような、不動産と接点のないユーザーに興味を持ってもらえるイメージです。

不動産会社の集客にSNSを利用するデメリット・注意点

不動産の集客にSNSを利用するデメリット・注意点
集客活動にSNSを利用するメリットはたくさんありますが、いくつかデメリットや注意点もあります。

  • 自社のターゲットに合ったSNSを選ぶ必要がある
  • 負担が大きくなる可能性も
  • ホームページの整備が重要
  • SNSの炎上に注意

デメリット・注意点をしっかりと頭に入れて、SNS運用で失敗しないようにしましょう。それぞれ詳しく見ていきます。

自社のターゲットに合ったSNSを選ぶ必要がある

集客活動にSNSを使用する際は、どのSNSでも良いわけではなく自社のターゲットと合うSNSを選ぶ必要があります。

ターゲットとする性別・年齢、自社との相性を見ながら、プラットフォームを選ぶのが大切です。

負担が大きくなる可能性も

先ほども紹介したようにSNSで集客をするためにはファンやフォロワーの獲得が大切で、そのためにはユーザーのニーズを満たす投稿を高頻度で更新する必要があります。

多くのファンやフォロワーを獲得した後も、投稿の質を向上し続けないと集客力を維持できません。

またSNS運用にはノウハウが必要で、自社に知識がない場合は一から担当者を育てることになり、自社の業務の負担が大きくなってしまう場合もあります。

ホームページの整備が重要

SNSで集客をした後は、実際に来店して契約してもらうのが最終目的です。

SNSで集客した後は自社ホームページに誘導するのが一般的な流れなので、SNSの運用だけでなくホームページにも力を入れなくてはいけません。

せっかくSNSでの集客に成功しても、自社ホームページが整備されておらずユーザーが離脱してしまってはもったいない。

自社WEBサイトのコンテンツを充実させて、問い合わせや検索をしやすく整備しておくのが大切です。

集客ではSNSの炎上に注意

SNSは集客力が高い反面、特定の企業に批判があつまる「炎上」が起きやすいです。

一度炎上してしまうと信頼に傷が付き、修復はとても大変で経営にも大きな影響を及ぼします。

SNSの炎上を防ぐためにも、自社内でのSNS運用に関する教育を徹底しましょう。

SNSを活用した集客の成功事例

SNSを活用した不動産集客の成功事例
SNSを利用した集客の成功事例を、今回紹介したSNSごとに見ていきましょう。

  • グッドルーム | Instagram
  • 積水ハウス | Instagram
  • スーモ | Twitter
  • 東急不動産ホールディングス | YouTube
  • シティホーム | Tiktok

自社で検討しているSNSを中心に参考にして、イメージしてみてください。

グッドルーム | Instagram(インスタグラム)

グッドルームはリノベーション物件やデザイナーズ賃貸のお部屋探しサイトです。Instagram(インスタグラム)のフォロワーは現在約16万人と人気で、オシャレで目を引くような投稿が特徴。

投稿には写真だけでなく、間取り図の画像がありイメージしやすく、リールやストーリーなどにも力を入れています。

オシャレな物件を紹介したい場合は、ぜひ参考にしてみてください。

◆関連リンク
https://www.instagram.com/p/CrIvAzPSNqf/?utm_source=ig_web_button_share_sheet

積水ハウス | Instagram(インスタグラム)

積水ハウスは日本の人気住宅メーカーで、Instagram(インスタグラム)は10万人を超えるフォロワーがいます。

落ち着いた雰囲気の投稿に加えて「テラス特集」など、特徴ごとにまとめられた投稿が興味をそそられます。

新しい角度から「この家に住んでみたい!」と思わせる工夫がいいですよね。

ストーリー機能ではよくある質問への回答やカタログ請求の方法などをまとめており、ユーザーの気持ちが考えられています。

◆関連リンク
https://www.instagram.com/p/Cp_zs_CrAa-/?utm_source=ig_web_copy_link

スーモ | Twitter(ツイッター)

スーモは株式会社リクルートが運営する住宅関係の情報サイトで、Twitter(ツイッター)には約11.5万人のフォロワーがいます。

「スーモ」と呼ばれるキャラクターが実際に喋っているような、ゆるくてかわいいツイートが人気です。

自社のCMや不動産に関する情報はもちろん、不動産とは全く関係ない日常系のツイートも多いです。

スーモはスタンプやグッズも販売されているくらい人気で、直接不動産とは関係のない内容でも、自社の宣伝や好感度UPのきっかけになっているのがわかります。

◆関連リンク
https://twitter.com/suumo

ゆっくり不動産 | YouTube(ユーチューブ)

ゆっくり不動産は不動産会社やオーナーの協力のもと物件を紹介しているYouTube(ユーチューブ)チャンネルで、登録者が約75万人もいます。

個性的な物件を紹介しており「激セマ物件」や「半地下の物件」の動画が人気で、不動産に興味が無くても思わず見てしまうような動画が特徴です。

概要欄にはしっかりと物件の問い合わせ先が記載されており、仲介の役目もきちんとはたしています。

◆関連リンク
https://www.youtube.com/@YukkuriFudosan

Simple NAIKEN(シンプルナイケン)不動産  | Tiktok(ティックㇳック)

Simple NAIKEN(シンプルナイケン)不動産は主に大阪の物件を紹介する不動産会社で、Tiktokのフォロワーは約13.5万人です。

海外風の物件や秘密基地のような物件、ホテルライクな物件などオシャレな物件を紹介しています。

動画は玄関から入って物件の中を歩いて紹介するスタイルなので、実際に内見しているような感覚で視聴できます。

短い動画ですが、コメント欄に住宅の情報がまとめられているので、見逃してしまった場合も一目で気になる情報を確認できます。

https://www.tiktok.com/@simplenaiken?lang=ja-JP

集客のSNS運用は代行もおすすめ

不動産集客のSNS運用は代行もおすすめ
SNS運用は毎日更新が推奨されており負担が大きく、自社にノウハウがない場合は一から育てる必要があります。
そこまでリソースや時間がないけどSNS運用をしたいという場合は、SNS運用の代行を視野に入れてみてください。

SNS運用の代行とはノウハウをもった専門のプロが、運用に加えて成果を出すための課題解決や競合の分析、リスク管理を代わりにしてくれるサービスです。

SNS運用を代行すれば、自社にリソースやノウハウが無くてもすぐにSNS運用を始められ、より効率的に集客をしてくれます。

今回紹介したSNS以外には、よりビジネス向けなFacebookやLINEの運用も人気です。

料金は一般的に10万円~50万円で、運用だけなのかリスクマネジメントまで頼むのかなどどこまで依頼するのかによって異なります。

自社の予算や代行して欲しい内容に合わせて、検討してみてください。

不動産業のSNS広告は規制されているって本当?

不動産のSNS広告は規制されているって本当?
不動産広告は「不当景品類及び不当表示防止法」と「宅地建物取引業法」の2つの法律で規制されており、SNS広告も該当します。

規制されている代表的な内容は、以下の通りです。

  • 物件情報など基本情報の表示間違い・ミス
  • 消費者の判断を迷わす二重価格表示
  • 誇大広告
  • 「完璧」「絶対」など特定用語の使用
  • 取引態様の非表示

上記は違反に該当する場合があります。

SNS運用を検討する場合は、不動産広告の法律についてしっかりと確認しておく必要があります。

不動産業の集客にSNSを導入してみよう!(まとめ)

不動産集客にSNSを導入してみよう!(まとめ)
本記事では不動産業の集客に人気なSNSについて紹介しました。

SNSでの集客は従来の電話やメールでの営業よりも集客力が高く、ユーザーは情報収集の段階では店舗に出向く必要がありません。

SNSは視覚的な訴求ができるので不動産業界と相性がよく、今後もSNSは集客の大切なキーワードとなるでしょう。

ぜひ本記事を参考に、集客の一つの手段としてSNSを検討してみてください!

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