不動産会社の集客でチラシは効果的?効果やメリットについて詳しく解説
2023年09月29日
「不動産会社の集客方法としてチラシを検討しているが効果はある?」
「チラシを活用するポイントについて知りたい」
不動産業で働く人の中には、このようなお悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。本記事では不動産会社の集客におけるチラシのメリット、チラシ配付の際のポイント、チラシデザインについて詳しく解説しています。
チラシ作成におすすめのテンプレートも紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
不動産会社の集客でチラシを活用するメリット
不動産会社の集客でチラシを活用するメリットは、以下の3つです。
- 1)手元に残しておいてもらえる
- 2)近所に住む買主にアプローチできる
- 3)売り物件が掘り起こされる可能性がある
それぞれ詳しく解説します。
1)手元に残しておいてもらえる
チラシの特性上、手元に残してもらいやすいというメリットがあります。不動産は家の売買という単価の高い商材を扱うため、ユーザーも時間をかけて物件を決めることが多くなるものです。
複数の不動産会社に相談したり、ポータルサイトを利用したり、チラシだけでなく様々な情報を参考にして決定します。情報整理する際、Web広告は情報が流れてしまいますが、チラシなら手元に残しておいてもらいやすく「そういえば…!」と思い出してもらえる可能性があります。
特に高齢の方は紙媒体から情報を得るケースも多く、新聞と一緒に(広告が)投函されるケースもあるため信頼性も自然と担保できます。家族全体で家を探している場合、チラシは家族で共有する際に利用しやすいのもポイントです。
2)近所に住む買主にアプローチできる
チラシは近隣住民へアプローチできるのが強みです。中古住宅は郊外に行けば行くほどその近辺の物件を探して購入する傾向があります。
その理由は、周辺環境をあまり変えずに家だけを変えたいというニーズがあるからです。例えば、仕事・学校・介護関係や娘夫婦と一緒に住みたいなどのニーズがあります。
また、チラシのターゲットとなる近隣住民はその地域に愛着があり、地域内で物件を探しているユーザーばかりなので、成約率が高くなるのも大きなメリットと言えるでしょう。
3)売り物件が掘り起こされる可能性がある
不動産のチラシを配付する時に、目に留まった住民から売り物件を紹介してもらえる可能性があります。
定期的にチラシを配り、名前を覚えてもらえれば、ユーザーが売り物件の依頼先を探す際に「名前を知っているあの会社にしよう」となる可能性もあります。このように、不動産チラシの配布は、売り物件を所持するユーザーにもアピールできるのが大きなメリットです。
チラシを配付する際のポイント
チラシを配布する際のポイントは、以下の通りです。
- 1)チラシはポスティングで配布する
- 2)マンションを中心に配付する
- 3)配付する範囲・ターゲットを限定する
- 4)高頻度でチラシを配布する
詳しく見ていきましょう。
1)チラシはポスティングで配布する
チラシを配る際はポスティングで配布しましょう。ポスティングはチラシを配りたいエリアに直接届けられるメリットがあります。さらに配付禁止エリアへの対応や物件単位での配付など柔軟に対応しやすいのもポイントです。
チラシを配る方法として新聞折り込みもありますが、選択する新聞によってユーザー層が異なるため、ターゲティングが難しくなります。ポスティングに比べて費用も高いためあまりおすすめできません。
2)マンションを中心に配付する
チラシ配布はマンションから配付するのがおすすめです。具体的な方法として、あるマンションで売り物件がでたら、同じマンションにチラシを配布する方法があります。
マンションには同じマンション内の他の部屋を購入したいという顧客ニーズが存在するためです。他の用途やご両親のためにもう一部屋購入したいという人が一定数います。
その他の手法としては、売り物件が出ていないマンションに「売り物件募集」のチラシを配布する方法も効果的です。新築のマンションだと「ローンが高くて払えない」「住んでみたらイメージと違った」等の理由で物件を売りに出そうと考えている人がいるかもしれません。定期的にポスティングすることで自社に依頼してもらう可能性が高まります。
3)配付する範囲・ターゲットを限定する
チラシの効果をさらに発揮するためには、配付する範囲を近場に絞るのが一般的です。地元の不動産会社は、地元のユーザーから信頼を得やすい傾向にあります。見たことも聞いたこともない不動産会社よりも、地元に店舗を構え、いつもチラシが入っている不動産会社の方が親しみやすいものです。
また掲載する物件に合わせて、学生・社会人の一人暮らし向けなのか、ファミリー向けなのか、ターゲットを絞ることも大切です。ターゲットを絞ることで、アクセスの良さや教育施設の充実度など物件訴求ポイントも決まります。
4)高頻度でチラシを配布する
地域のユーザーに名前を覚えてもらうために、なるべく高頻度でチラシを配布しましょう。頻度を上げればその分ユーザーの目に止まる確率が増えます。
チラシはユーザーが物件を売りたい・買いたいと興味を持ったタイミングに届くことで効果を発揮しますが、配布するタイミングに明確な傾向は存在しません。タイミングを逃さず反響を獲得するためにも、高頻度でチラシを配布しましょう。具体的には、月1回から始めて週1回にするなど徐々に頻度をあげていくのがおすすめです。
曜日などを分けて配付することで、どの曜日に効果があるのかなどを検証するのもよいでしょう。
チラシデザインのポイント
チラシデザインのポイントは、以下の4つです。
- 1)デザインを統一する
- 2)キャンペーン情報を載せる
- 3)共感できるデザインにする
- 4)写真・数字を上手に利用する
それぞれ詳しく解説していくので、チラシを作製する際の参考にしてください。
1)デザインを統一する
チラシを作製する際は、デザイン構成を統一するのが良いでしょう。ユーザーがチラシを手に取ったときに「あの会社だ」とすぐに分かるようにするためです。
もちろん印象に残ることは大切です。しかし、不動産のチラシの場合、派手さはそこまで重要ではありません。わかりやすくシンプルで、物件の売却・購入を考えたときにすぐに思い出して、行動してもらえるようなデザインが一番大切です。具体的には、会社のロゴやキャラクターをデザインに組み込むのがおすすめです。
他のチラシと差別化する意味で、コピーで載せる間取り図を手書きで掲載したり、オシャレな間取り図をデザインして掲載している会社もあるので参考にしてみてください。
2)キャンペーン情報を載せる
チラシには期間限定サービスなど、お得に感じてもらえる特典情報を掲載するのが効果的です。例えば「ご成約でキャッシュバック」「モデルルーム見学会ご来場でクオカードプレゼント」なども良いでしょう。
新生活が始まる直前の引っ越しシーズンには、早く物件を決めたい学生・社会人が多くなります。「敷金・礼金無料」などの情報を掲載すればより効率的に集客できます。
3)共感できるデザインにする
ターゲットに合わせて共感できるようなデザインを意識しましょう。一人暮らし向け物件なのか高級物件なのか、ターゲットによって適切なデザインも異なります。
高級物件を紹介するのに、派手過ぎる色やデザイン、「格安!」などの文言があると、違和感を持たれてしまいます。逆に一人暮らし向けの物件なのに、落ち着いた高級感のあるチラシだと、ハードルが高まり躊躇してしまうケースもあるので注意が必要です。
4)写真・数字を上手に利用する
チラシには物件が魅力的に映る写真を掲載しましょう。外観やキッチンなど一番おすすめのポイントの写真を掲載するのがコツです。写真は多すぎても見づらくなるので、厳選して選ぶようにしてください。
また具体的な数字を入れ込むのも効果的です。安い物件の紹介なら「月額〇〇円」、アクセスのよい物件の紹介なら「最寄り駅まで徒歩〇〇分」のように具体的な数字を記載することで、顧客がメリットを一目で理解しやすく、印象に残る効果があります。
※不動産広告に関しては「宅地建物取引業法」などでルールが定められているので、表現・表記には注意が必要です。
おすすめのチラシのテンプレート4選
チラシのテンプレートが利用できるおすすめサイトは以下の4つです。
ぜひ活用してみてください。
1)ラクスル
ラクスルはチラシ・フライヤーのテンプレートが無料で使えるサイトです。写真と文字を入れるだけで完成するのでデザインが苦手な人でも使いやすく、制作時間は平均30分なので短時間でチラシを作りたい人にもおすすめです。
2)PIXTA
PIXTAでは32種類のテンプレートから、折り込みチラシ・店頭張り紙・リフォーム相談会など目的に合わせて簡単にデザインできます。パワーポイントなので、専用のソフト等は必要なく初心者でも安心なのがポイントです。
3)パワポン
パワポンは無料で本格的なデザインができます。不動産に特化したテンプレートはありませんが、パステル調の柔らかいデザインが多くファミリー世帯向けの物件チラシにおすすめです。用途・イメージ・サイズ等からテンプレートが探せます。
4)MEGA SOFT(メガソフト)
MEGA SOFT(メガソフト)には、不動産に特化したテンプレートが180種類以上あります。折り込みチラシ・戸別宅配チラシ・店頭張り紙など、目的に合わせたテンプレートが選択可能です。間取り図・区画図のダウンロードも可能なのが、嬉しいポイントです。
不動産会社の集客でチラシを有効活用しよう!
本記事では不動産会社の集客におけるチラシについて、詳しく解説していきました。
広告はインターネットが主流となっていますが、チラシもうまく活用すれば効果の期待できる集客方法です。今回紹介したポイントやテンプレートを参考に、チラシ作りに挑戦してみてください。
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