TikTokが不動産業の集客で人気?具体的な運用方法や成功事例について解説


2023年06月01日

TikTokを活用した集客方法が人気って本当?
TikTokを集客に生かす方法を知りたい

このようにお悩みの方もいるのではないでしょうか。現在、TikTokは不動産業の集客には欠かせない情報発信ツールとなっています。

本記事ではTikTokによる不動産業の集客のメリットや運用方法について詳しく解説していきます。

具体的な成功事例も紹介しているので、TikTokを活用した集客方法について興味・関心がある方はぜひ参考にしてみてください。

TikTokが不動産業の集客で注目された背景

TikTokが不動産集客で注目された背景
TikTokが集客方法として注目されたのは、アメリカが先駆けといわれています。

ニューヨークで活躍する不動産エージェントのキャッシュ・ジョーダン(Cash Jordan)が、新型コロナウィルスによるパンデミック中に、現在のTikTokでよく見られるPOVの動画(主観スタイルの動画)に目をつけ、人気に火が付きました。

その結果、新型コロナウィルスで外出が懸念されていた日本でも、現地に足を運ばなくても気軽に内見できるTikTokによる集客方法に注目が集まります。

またTikTokは若年層に人気のSNSなので、学生や同棲を考えるカップルへのアプローチができる点も不動産業の集客のツールとして注目されました。

TikTokを集客で利用するメリット


TikTokを集客で利用するメリットは、以下の通りです。

  • TikTokは広告費が0円
  • 若年層だけでなく幅広い世代にアプローチできる
  • 自社アカウントをフォローしていないユーザーにもアピールできる
  • 参入しやすい
  • ユーザーの意見がダイレクトでわかる

以下、それぞれ詳しく見ていきましょう。

TikTokによる集客は広告費が0円

TikTokを活用した集客はインターネット広告などと違い、自社や個人で動画を作成すれば広告費は一切かかりません

無料ですが、正しい知識をもって運用すれば大きな効果が期待できます。また広告費に加えて、ユーザー側も無料で利用できるのでお互いに使いやすいのがポイントです。

若年層だけでなく幅広い世代にアプローチできる

TikTokは10~20代の若い世代がメインユーザーです。最近ではSNSがビジネスツールとして利用されることも増え、30〜40代のユーザーも増えています

若年層だけでなく、幅広い世代に集客をできるのがポイントといえるでしょう。

自社アカウントをフォローしていないユーザーにもアピールできる

TikTokには「おすすめ機能」と呼ばれる、アカウントをフォローしていないユーザーにも投稿が表示される仕組みがあります。そのため目を引くような動画が作成できれば、自社を知らないユーザーへのアピールも可能です。

さらに不動産に興味のないユーザーにも投稿が表示され、潜在ユーザーへのアプローチができるのも特徴です。

参入しやすい

TikTokを活用した集客は広告費がかからないので金銭的な損失(リスク)の心配がなく、スマホ1台で撮影・編集・投稿までできます。TikTokの動画は短いものが多いので、やり方さえ覚えてしまえば編集もそこまで難しくありません。

もちろん成果を出すためには工夫やノウハウは必要ですが、TikTokを集客に取り入れるのはとても簡単です。ぜひ挑戦してみてください。

ユーザーの意見がダイレクトでわかる

Tikitokにはコメント機能があり、投稿に対して誰でもコメントができるのでユーザーの意見が一目でわかります。

「動画が見にくい」「こんな物件が見たい」など、良い意見も悪い意見もダイレクトにわかるので、ユーザーの意見を参考にしながらより良い動画作りが可能になります。

TikTokを使って集客する際のポイント


TikTokで集客をする際、メインは物件紹介です。

  • ターゲットを定める
  • 音楽やナレーションを組み合わせてテンポ良く
  • 動画は短く、わかりやすく
  • 実際に内見しているようなスタイルで撮影する
  • 継続してフォロワーを増やす

以上の物件紹介のポイントについて、それぞれ詳しく解説していきます。

ターゲットを定める

まずはターゲットを定めましょう。TikTokは10~20代を中心に幅広いユーザーが利用しており、探している物件やポイント、エリアは人によって大きく異なります

年齢・性別・職業・エリアなどを絞り、ターゲットを明確に定めることで投稿の質も高くなりユーザーからの反応も良くなります。

また投稿ごとにターゲティングするのではなく、アカウント自体を「同棲専用物件」や「ユニークな物件の紹介」に絞って運用する方法も効果的です。

音楽やナレーションを組み合わせてテンポ良く

ユーザーが動画の途中で離脱してしまうのを防ぐためにも、音楽やナレーションを適宜取り入れてテンポの良い動画作りを心がけましょう。

単純に部屋を紹介するだけの動画や無音の動画は、ユーザーが途中で飽きてしまい離脱につながります。流行りの音楽をBGMとして使ったり、ユニークで一風変わったナレーションを取り入れるなど工夫するのがおすすめです。

動画は短く、わかりやすく

TikTokでは短くてわかりやすい動画が人気になる傾向があります。

最近ではTikTokの動画が最長10分まで投稿できるようになりましたが、長すぎる動画はストレスになるので動画は30秒〜1分の間に収まるように調整しましょう。

内容は物件の特徴を簡潔にまとめることが大切です。最寄り駅・家賃・外観・間取りの情報掲載は必須で、その他売り込みたいポイントを適宜盛り込みましょう。

物件に興味をもってもらうのが一番の目的です。すべての情報を入れる必要はありません。動画作りはわかりやすさが最重要という点を覚えておきましょう。

実際に内見しているようなスタイルで撮影する

TikTokの集客動画では、ルームツアーのような動画スタイルが主流で人気です。

玄関からスタートして各部屋を周り、実際に内見しているようなカメラワークだと空間的認識がしやすく、一緒に部屋を見ているような親近感がユーザーに好評のようです。

庭付き物件や特徴のあるキッチンなどは目につきやすいので、どんどん動画に入れていきましょう。

継続してフォロワーを増やす

TikTokで物件紹介の動画をUPしたからと言って、すぐに結果が出るとは限りません

コメントや人気の不動産会社のTikTokを参考(見本)にしながら、トライ&エラーを繰り返し、質の良い動画を作りましょう。正しく運用すればフォロワーも増え、知名度UPや契約につながるはずです

また動画で紹介した物件を購入してもらうだけではなく、直接お客様と会った際に他の物件を紹介して購入してもらうケースも多いため、まずは興味を持ってもらうことが重要です。

そのためにも投稿を継続し、コンテンツの質を高め、多くのフォロワーを獲得していきましょう。

TikTokを活用した集客の成功事例


TikTokを活用した集客の成功事例を、以下4つ紹介します。

  • スタイリー不動産
  • ノアの賃貸
  • Simple NAIKEN(シンプルナイケン)不動産
  • LAKIA不動産

それぞれ強みや特徴が異なります。集客アイデアとして、ぜひ参考にしてみてください。

スタイリー不動産


スタイリー不動産はオシャレな物件を中心に紹介しているアカウントで、フォロワーは6,586人です。

最寄り駅や物件のポイントが一目でわかるサムネイルが特徴です。かわいらしいナレーションやリラックスできるBGMなどたくさんの工夫が施されています。

動画は1分前後で見やすく、プロフィールには公式LINEのURLも貼られていて誘導もしっかりできています。

◆スタイリー不動産
https://www.TikTok.com/@stylee.estate

ノアの賃貸


ノアの賃貸は都内で不動産会社の社長をしている元キャバ嬢の方が運営している、フォロワー約4.8万人(23年7月時点)のアカウントです。

15万円以上、10万円以下など、価格帯によって動画のプレイリストがまとめられているので物件が探しやすいのが特徴です。
女性向けや水商売の方向けの物件など独自の目線が売りで、他にも最寄り駅ごとの物件など幅広い物件を数多く紹介しています。

コメントに積極的に返信し、親近感があるのも人気の理由です。

◆ノアの賃貸
https://www.TikTok.com/@noanochintai

Simple NAIKEN(シンプルナイケン)不動産


Simple NAIKEN(シンプルナイケン)不動産は、大阪のオシャレでシンプルな物件を紹介するフォロワー13.5万人のアカウントです。

投稿のほとんどが白を基調とした物件の紹介で、統一感があります。「SF映画のような」「実は隠し扉が」など興味をそそられるタイトルが多く動画も30秒前後で見やすくまとめられています

家賃・管理費・敷金・礼金など大切な情報はコメント欄にまとめられているので、後から見返しやすいのが特徴です。LINEへの誘導導線もしっかり設定しており、TikTokアカウントとして完成度の高い成功事例と言えるでしょう。

◆Simple NAIKEN(シンプルナイケン)不動産
https://www.TikTok.com/@simplenaiken

LAKIA不動産


LAKIA不動産は大阪を中心に活動するLAKIAグループのTikTokアカウントで、天王寺店や大阪梅田店など店舗ごとにアカウントがあり、その地域に特化した物件を紹介しています。

それぞれの地域に特化しているので、ユーザーが物件を探しやすいのがポイントです。有名な楽曲をBGMとして使ったり、ユニークでテンポの良いナレーションなど様々な工夫が見られます。

物件の外装全体を写したり、タイトルの下に物件の情報を一言でまとめたり、アカウントによってサムネイルのこだわりが異なり、様々な角度からユーザーにアプローチしているのが特徴です。

◆LAKIA不動産
https://www.TikTok.com/@lakia.umeda

TikTokで集客をする際は法律に注意


TikTokで不動産物件に関する動画をUPする際にも不動産に関する法律が適用されます。

TikTokで集客をする時に気を付けたいのは以下3点です。

  • 表示規約
  • おとり広告
  • 特定用語

表示規約とは、「取引態様、物件の所在地、交通の利便性」について動画内で説明する必要があることを規定する法律です。

おとり広告では、募集が終了している、もしくは契約がすでに決まっている物件の情報は消去しなければおとり広告とみなされ、罰則を受ける場合があるので注意しましょう。

特定用語とは「日本一」「No.1」「完璧」など、過大表現は不当表示とみなされるというルールです。どうしても使用したい場合は、合理的な根拠を示す情報や資料を所持している必要があります。

このようにTikTokを集客に利用する時には、不動産の法律に関する知識も必須です。社内や担当への注意・教育を徹底しましょう。

TikTokはフリーランスや仲介業者の集客にも人気


TikTokは手軽かつ効果的なツールとして、フリーの不動産営業マンや不動産仲介業者の集客ツールとしても人気です。

広告費がかからず動画作成も比較的簡単にできるので、「コロナの影響でなかなか契約が取れない」「営業に便利なSNSを探している」とお悩みの方は、ぜひTikTokを取り入れてみてください。

TikTokは集客に欠かせないツール


本記事ではTikTokを活用した不動産業の集客について、詳しく解説しました。

TikTokを集客に利用するメリットと運用のポイントは以下の通りです。

◆メリット

  • TikTokは広告費が0円
  • 若年層だけでなく幅広い世代にアプローチできる
  • 自社アカウントをフォローしていないユーザーにもアピールできる
  • 参入しやすい
  • ユーザーの意見がダイレクトでわかる

◆運用のポイント

  • ターゲットを定める
  • 音楽やナレーションを組み合わせてテンポ良く
  • 動画は短く、わかりやすく
  • 実際に内見しているようなスタイルで撮影する
  • 継続してフォロワーを増やす

本記事で紹介したTikTokを活用したポイントを参考に、ぜひTikTokによる集客に挑戦してみてください。

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