第45回 全国不動産会議 熊本県大会


自然と歴史が息づく街!! 火の国・肥後の国
松永 幸久 熊本県本部長
松永 幸久 熊本県本部長
川口 貢 全日・保証理事長
川口 貢 全日・保証理事長

全日本不動産協会(川口 貢 理事長)は10月1日、「第45 回全国不動産会議熊本県大会」を崇城大学市民ホール(熊本市)で開き、会員ら約1,500人が参集、不動産市場活性化のための需要喚起策などを政府に強く要望する決議を採択した。

今大会のテーマは、「自然と歴史が息づく街!!火の国・肥後の国~」。今年は熊本城主だった加藤 清正公の生誕450年・没後400年に当たる。歓迎のあいさつで松永 幸久 全日熊本県本部長は、熊本の歴史や豊かな自然を紹介。清正公が治水・灌かんがい漑事業や南蛮貿易など、商業政策で優れた手腕を発揮したことに触れ、「清正公の国造りに学び、豊かな国民生活の実現に向けて、不動産業者も、その一翼を担っていることを改めて確認する場がこの不動産会議であってほしい」などと語った。

【第1部 式典】 14:00 ~ 15:00

総合司会に丸岡 敬 保証・教育研修委員長、司会は熊本県アナウンサーの水上 清乃さんの両名で、厳かに式典は進められた。小田原 義征 全日・教育研修委員長の開会あいさつの後、川口 貢 理事長は、10月1日に施行された住宅瑕疵担保履行法など、法律や政省令などが度々改正されていることに触れ、「不動産業界を取り巻く環境は大きく変化し複雑化しており、今後ますます消費者の目線でのマーケティング活動が求められる」とあいさつを述べた。

総合司会の丸岡 敬 保証・教育研修委員長と司会の水上アナ
総合司会の丸岡 敬
保証・教育研修委員長と
司会の水上アナ
小田原 義征 全日・教育研修委員長
小田原 義征
全日・教育研修委員長

 

来賓あいさつは、国土交通省 大臣官房審議官 河村 正人氏、熊本市長 幸山 政史氏の2名が壇上に立った。

国土交通省 河村 正人氏
国土交通省 河村 正人氏
熊本市長 幸山 政史氏
熊本市長 幸山 政史氏

 

続いて、藤野 茂樹 全日・副理事長によって、決議案が発表された。内容としては、不動産市場活性化のための需要喚起策の促進、安全、安心の地域社会、まちづくりの推進及び居住環境の向上、少子高齢化社会の構造的な地殻変動への対策など不動産業界の発展に貢献できるよう政府・関係機関に強く要望することを確認した。

その後、大会旗の引継ぎが行われ、松永 幸久 熊本県本部長から川口 貢 理事長へ、そして川口理事長から、次回の開催県である奈良県の梅原 寛克 本部長へと引き継がれた。

藤野 茂樹 全日・副理事長
藤野 茂樹 全日・副理事長
大会旗の引継ぎ
大会旗の引継ぎ
感謝状を授与された、瀬尾 北海道本部長
感謝状を授与された
瀬尾 北海道本部長

 

また、前回の開催地である北海道本部に対して、川口理事長から感謝状の授与が行われ、瀬尾 索夫北海道本部長が受け取った。

林 直清 全日組織委員長より、全日の会員数は平成21 年8月末現在で25,484 名である旨報告があり、平成20 年度の会員増強について、新規免許業者の全日入会比率が30%を超えた上位13 地方本部が発表され、代表して第1位富山県本部、第2位(同率)宮城県本部、島根県本部の上位3地方本部に表彰状と記念品が川口 貢 理事長より贈呈された。

最後に髙木 剛俊 教育研修副委員長が閉会のあいさつを行い、式典は閉幕した。

林 直清 全日・組織委員
林 直清 全日・組織委員
会員増強の表彰式の様
会員増強の表彰式の様
髙木 剛俊 教育研修副委員長
髙木 剛俊
教育研修副委員長

 

決議

我が国経済は、景気の下降局面が長期化している。依然として生産活動が低く、雇用情勢は悪化の一途をたどっている。とりわけ、経済基盤の脆弱な中小不動産事業者は厳しい経営を強いられている。不動産業は、国民生活や経済活動の重要な基盤である土地・建物の取引を担い、市場や消費者の信頼と購買意欲の上に成り立つ産業である。政府には、停滞する我が国経済に一段の需要喚起策を期待する。

我が国の国土は、気象、地理的に極めて厳しい条件下にあり、自然災害からの国民の生命・財産を守ることは最も基礎的な課題である。地球温暖化に伴う局地的豪雨の頻発、台風の強度の増大等が懸念されている。自然環境の保全活動と共に住宅・建築物及び構造物の耐震・安全性の向上対策が積極的に推進されなければならない。

少子高齢化・過疎化による地域コミュニティの弱体化や地域防災力の低下が問題視されている。子育て、高齢者等が安心して快適に自立した生活を送ることができる環境整備の促進を図る必要がある。

確固たる信念と高潔な精神を持つ我々全日本不動産協会は、自己啓発と相互研鑽を積み重ね、健全な日本経済の活性化に努力していく所存である。

不動産業界の発展に貢献できるよう国民が期待する下記項目の実現を政府・関係機関に強く要望する。

  • 不動産市場活性化のための需要喚起策の促進
  • 安全、安心の地域社会、まちづくりの推進及び居住環境の向上
  • 少子高齢化社会の構造的な地殻変動への対策

ここに決議する。

平成21年10月1日
社団法人 全日本不動産協会
社団法人 不動産保証協会
第45 回全国不動産会議熊本県大会

【第2部 講演会】 15:10 ~ 16:15

蒲島 郁夫 熊本県知事
蒲島 郁夫 熊本県知事

第2部では、蒲島 郁夫 熊本県知事が『逆境の中にこそ夢がある』と題して講演した。決して裕福とはいえない家庭で生まれたこと、そして農協職員から米国の大学の農学部へ入学、その後ハーバード大学大学院博士課程に進学し、博士号を取得。筑波大学社会工学系教授などを歴任した後、東京大学教授を経て、熊本県知事に就任。これまでの人生において、常に夢を持って努力し続けること、数々の転機を乗り越えた体験を語り、聴く人に大きな希望を与えてくれた。

【第3部 懇親会】 17:00 ~ 19:00

講演会終了後、会場をホテル日航熊本へ移し、玉木 暉久 熊本県本部実行委員長の開会のあいさつではじまり、懇親会が行われた。早川 英明 熊本県県議会議長が来賓のあいさつを述べられた。アトラクションでは、山鹿灯籠(やまがとうろう)踊り保存会による山鹿灯籠踊り、高見 春代氏が唄う民謡、牛深(うしぶか)ハイヤ保存会の牛深ハイヤなどが披露され、盛大な懇親会に花を添えた。

牛深ハイヤ保存会による牛深ハイヤ
牛深ハイヤ保存会による
牛深ハイヤ
民謡を披露した高見 春代氏
民謡を披露した
高見 春代氏

 

【第45回 全国不動産会議 熊本県大会を顧みて】

社団法人 全日本不動産協会
社団法人 不動産保証協会
本部長 松永 幸久
大会実行委員長 玉木 暉久

第45回全国不動産会議熊本県大会が、平成21年10月1 日崇城大学市民ホール(熊本市民会館)にて、全国から1,500 名の会員の皆様はじめ大勢の熊本県民のご参加をいただきまして、開催することができました。

熊本県本部会員一同、誠心誠意のおもてなしをしようという意気込みで、当日まで準備を進めてまいりました。緊張のなか、華々しく大会の幕が開けられましたことを皆様方に心から感謝申し上げる次第です。

第1部式典では、国土交通省大臣官房審議官、熊本市長のあいさつを賜り、地元の国会議員、県議会並びに市議会の先生方をはじめ、多くのご来賓の方々のご臨席を賜りました。政府に対して停滞する我が国経済に一段の需要喚起策を訴えた決議文を採択した後、次回開催地である奈良県本部へ大会旗を引き継ぎ、閉会いたしました。

第2部講演会では、熊本県知事である蒲島郁夫氏より『逆境の中にこそ夢がある』と題しましてご講演を賜りました。努力の継続と楽天主義が人生を切り開いていくという、ご自身の経験を基にしたすがすがしい氏の語り口に会場から感嘆と笑いが溢(あふ)れておりました。全国不動産会議の45 年という長い歴史のなか、恐らく初めてであろう開催地の知事による講演は、地元熊本県民の関心を引き、全日というブランドを県内に広く周知することができました。

第3部は崇城大学市民ホールからホテル日航熊本に会場を移しまして懇親会を開催しました。熊本県県議会議長のあいさつに続いて、九州・沖縄地区協議会会長より乾杯の発声をいただき、全国の会員同士、懇親を深めていただきました。

熊本の地酒、名物の馬刺しをはじめとした郷土料理の数々、山鹿灯籠踊り、民謡、牛深ハイヤなどのアトラクションを楽しんでいただけたものと思います。

翌2日は、一転してあいにくの大雨となりましたが、各々、熊本の名所の旅へ出発され、自然と歴史が息づく森と水の都を存分に満喫されたと思います。

この度の第45 回全国不動産会議熊本県大会の成功に際し、一丸となって取り組んでいただいた熊本県本部会員・関係者各位のご協力を賜りましたことに、心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

懇親会の様子

懇親会の様子
懇親会の様子

 

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