ＴＲＡで茶道倶楽部を立ち上げ、事前演習を行いました。【愛媛県本部】

　令和４年１２月１４日（水）１３時３０分から約１時間３０分、愛媛県本部の沖野事務局長宅の茶室においてお茶席をひらき、局長の奥様である沖野宗智（美智子：裏千家准教授）氏指導の下、薄茶点前を上谷本部長、岡村美鈴氏（（株）タイキハウジング：代表）、樫原事務員、川田ふじ枝氏（福屋不動産（株）：専任宅建士）の４名の方が、本年ＴＲＡで立ち上げた「ラビット会：茶道倶楽部」の事前演習を行いました。
　参加者された方は全員はじめての経験で、配られた懐紙を膝前に置き、四方盆に入れられた干菓子（虎屋製：落雁）を順番に取り、宗智氏の指導に耳を傾けながら点てられた、はじめての茶の湯を楽しまれました。日々仕事に追われ、慌ただしい中で、茶室の静寂な中で茶釜の沸騰する湯音、また、茶釜からお湯を柄杓で汲んで茶碗に注ぐとき、一杓を掬って半杓を使い、残り半杓のお湯を茶釜に戻すという所作、湯音に、何とも言えない落ち着いた気分になったそうです。
このお湯を茶釜に戻すという所作のいわれは、一度汲んだ水を半杓元に戻すことで、次客、三客がこれを分かち合うことになるという、象徴的な意味合いを込めた所作ことであると宗智氏からの説明があり、また、一説には福井県にある永平寺の開祖、道元禅師に千利休が教えを受けて、半杓の水を戻す所作を定めたのかどうかは不明であるが、永平寺の正門の向かって右側の石碑に「杓底一残水」、左側の石碑には「汲流千億人」の文字が刻まれていますが、柄杓の底に残ったわずかな水を、多くの人が汲むことになる。つまり、「陰徳を積めば、万人に恵みが及ぶ」とも解され、我々、不動産業を営む者にとって、この所作の意味を心の片隅にでも心しておくことが大切ではないかという説明もありました。

講師：沖野宗智（沖野美智子）

上谷本部長

沖野宗智 氏・上谷本部長

沖野宗智 氏・樫原 氏

樫原 氏・上谷本部長

樫原 氏・川田 氏

岡村美鈴 氏