第40回 全国不動産会議 大分県大会 開催レポート
第40回の全国不動産会議が11月18日、大分県別府市のビーコンプラザにおいて全国から1,300人余りが結集し盛大に開催された。40回目という節目となった今大会のテーマは「真の豊かさへの探求」。大自然に恵まれた豊の国といわれる大分県で、これからの時代に重要になる「こころの豊かさ」や、自然環境・住環境の豊かさなど、我々が目指すべき国民にとってのほんとうの豊かさとは何かということを改めて実感する大会となった。
【第1部 式典】
第1部の式典は、井手博信教育研修委員とアナウンサーの小島かおりさんの司会によって進められ、吉川實全日教育研修委員長の開会のあいさつで始まった。
冒頭に歓迎のあいさつに立った池田哲也大分県本部長は、後援をいただいた国土交通省、大分県、大分市、別府市をはじめ関係各位に謝辞を述べたあと、「本大会が契機となって、不動産業界の発展と真の豊かな社会の実現がなされることを願っている」とあいさつした。
続いて中林増美理事長があいさつに立ち「大分県は日本一の湧出量を誇る温泉や、美しい自然など、豊かさの面では日本一であると思う。その大分県でこの大会が開催できたことに感謝の意を表したい」と述べた。
来賓紹介の後、来賓を代表し、国土交通省大臣官房審議官の守内哲男氏、大分県知事の広瀬勝貞氏、大分市収入役の久渡晃氏、別府市長の浜田博氏、衆議院議員の衞藤征士郎氏があいさつを行った。
歓迎のあいさつをする
池田 哲也 大分県本部長
あいさつする
中林 増美 理事長
来賓席
大会決議の提案に立つ
川口 貢 保証副理事長
続いて、川口貢保証副理事長により、景気の不安要因を払拭する税制改正を盛り込んだ大会決議案が読み上げられ、満場一致で採択された。
その後、大会旗の引継ぎが行われ、池田大分県本部長から中林理事長へ、そして、中林理事長から次回の開催県である愛知県本部の牟田美智代本部長へと大会旗が渡された。牟田本部長はあいさつの中で、「来年、愛知県で3月~9月まで大阪万博以来35年ぶりに日本国際博覧会が開催される。その日程に合わせ次回大会は9月8日開催の運びとなった」と述べ、次大会のPRを行った。また、前回の開催地である大阪府本部に対し理事長より感謝状が贈られ、黒石力大会実行委員長が感謝状を受け取った。
大会旗を返納する
池田 大分県本部長
牟田愛知県本部長が
大会旗を受け取る
次期開催地方本部・牟田美智代本部長あいさつ
前回開催地方本部への感謝状を
黒石実行委員長が受け取る
組織関係表彰
また、大原定雄組織委員長より、平成15年度の会員増強において顕著な成果を残した、京都府本部、大阪府本部、和歌山県本部、東京都本部、奈良県本部、静岡県本部、宮城県本部、滋賀県本部、福島県本部の9本部に表彰状と記念品が理事長より贈られた。
最後に、三橋英雄教育研修委員が閉会のあいさつを行い、第1の式典は終了した。
現在、我が国の経済状況は、長い停滞を抜けて自立回復の動きを見せている。
我々不動産業界の経済状況も、今年の基準地価が住宅・商業地とも全国平均で、13年連続下落する中で、大都市の一部では地価の下げ止まりや、上昇が見られる。
しかし、地方圏では依然として地価の下げ止まりに歯止めがかからず、二極化の現象が鮮明となっている。
このような状況を見ると、景気回復への足どりは確実なものではなく、不安要因も抱えている。
我々は、景気回復は、まず企業の活力を高め、個人消費の活性化であると考える。
そこで、当協会としては日本経済の回復をさらに着実かつ確実にするため、下記項目を政府はじめ関係機関に強く要望する。
- 商業地等における固定資産税等の減額措置の速やかな実行
- 法人に対する土地譲渡益重課税制度の廃止
- 住宅リフォーム減税制度の創設
- 個人の譲渡損失の損益通算及び繰越控除制度の復活
ここに決議する。
社団法人 全日本不動産協会
社団法人 不動産保証協会
第40回全国不動産会議大分県大会
【第2部 講演会】
第2部では、古美術鑑定家でテレビ『開運!なんでも鑑定団』でおなじみの中島誠之助氏を招き、「『目利き』の人生談義」という演題で講演会が開催された。
【第3部 懇親会】
第3部の懇親会は、会場を杉乃井ホテルに移して行われた。アトラクションとして鶴崎踊りとジャズオーケストラの演奏が行われた。
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