明治産業遺産―別子銅山で研修【広島県本部】


 全日広島県本部は3月2日、東洋のマチュピチュといわれる愛媛県新居浜市にある明治産業遺産―別子銅山に、会員16名で研修旅行に行きました。明治維新の時、江戸時代から続く徳川幕府直轄の別子銅山を、明治新政府から住友という一民間企業が買受けて、昭和48年まで操業した産業遺産を見学しました。急峻な山奥に3500人が住む住宅地の開発、発電所や学校、病院などを一企業の力で整備し、日本初の山岳鉄道まで建設した明治の力を感じずにはいられませんでした。特に、すでに住友林業が植林して、山林になっている急斜面にどうやって宅地を作ったのか、その姿を見てみたいものだとの声があがりました。また、すでに足尾銅山で公害が起きていたので、公害対策として山中に水路を作り浄化池でろ過することまで、明治の時代から始めていたということにも、ただ驚くばかりでした。

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