令和５年度第１回法定研修会を開催【愛媛県本部】

　令和５年６月１５日（木）13時30分から、松山市総合コミュニティセンター３階大会議室において令和５年度第１回法定研修会を開催しました。
　この研修会は年４回、東予（新居浜市）１回、中予（松山市）２回、南予（西予市）１回、毎年開催されていて、今回はテーマを１部「相続土地国庫帰属制度」について、２部は「全日ラビー少額短期保険（賃貸住宅入居者総合保険）」について、３部は「近年大きく変わる民法等と不動産Ⅱ」についての３部構成で行いました。

【１部】「相続土地国庫帰属制度」について
　講師：法務省　松山地方法務局　不動産登記部門
　登記官　矢萩康一郎　氏
　講師：財務省　四国財務局　管財部
　総括国有財産管理官　松本卓也　氏
【２部】「全日ラビー少額短期保険（賃貸住宅入居者総合保険）」について
　講師：全日ラビー少額短期保険株式会社
　代表取締役　谷政憲　氏
【３部】「近年大きく変わる民法等と不動産Ⅱ」
　講師：田所法律事務所（愛媛県本部　顧問弁護士）
　弁護士　重松大輔　氏

　早朝、松山市周辺地域は複数の積乱雲による線状降水帯に入り、大雨で車のワイパーを高速にしなければならないほど、前方が見えない状態でしたが、研修会開始前には雨もやみ、青空が見える天気となりました。
　当日は会員等124名の方が受講されました。
　１部の松山地方法務局の矢萩登記官による講義では、相続や遺贈で宅地、田畑、森林などの土地の権利を相続された人が国に引き渡しするには、基本、土地に建物がないことが前提であるが、申請の段階で却下となる土地の条件項目が決められていることや、申請手数料を納付しなければならないことなど詳細な説明が分かり易く行われました。その際、愛媛県内でのこれらの審査には矢萩登記官が１人で行っているという現状も聞き、会場からは「大変だな」という声も漏れていました。この後、四国財務局の松本総括国有財産管理官から「相続土地国庫帰属制度の概要」について１５分程度の説明あり、その中で、松本管理官からこのような講義は全て無料でおこなっており、講師の旅費も負担しなくて良いので、ご希望があれば是非ご一報くださいとお願いもありました。
　２部では谷社長より全日ラビー少額短期保険について説明がありました。受講者からは多数の質問があり、決められた終了時間を大きくオーバー、一部受講者からは全日ラビー短期保険の代理店になりたいという方もいて、谷社長も大喜びでした。
　予定していた５分間の休憩時間は取りやめ、３部の重松弁護士による「近年大きく変わる民法等と不動産Ⅱ」は１部で行われた「相続土地国庫帰属制度」に沿ったもので、無事研修会を終えることができました。