第51回 全国不動産会議 沖縄県大会 開催レポート
第51回全国不動産会議沖縄県大会
~21世紀ビジョン 世界のHUBとして求められるもの~
(公社)全日本不動産協会と(公社)不動産保証協会は10月29日(木)、沖縄県那覇市のロワジールホテル那覇で、第51回全国不動産会議沖縄県大会を開催しました。
今大会のテーマは、「21世紀ビジョン 世界のHUBとして求められるもの」。当日は全国から、会員ら約1,200人が参加しました。
南島詩人(演出家・脚本家・詩作家・地域活性家)の平田大一氏による記念講演や「不動産流通活性化に向けて」をテーマにした調査研究発表が行われた後、大会宣言が了承されました。引き続き行われた交流会では、沖縄料理や琉球舞踊などのアトラクションを楽しみながら、全国から集まった会員同士が交流を深めました。
開会式(13:30~14:00)
開会式の司会は、和光隆信・教育研修委員とフリーアナウンサーの幸地優子氏。小田原義征・全日教育研修委員長の開会挨拶に続き、迫幸治・全日沖縄県本部長が「琉球王朝時代からの伝統ある組踊や豊かで健康的な沖縄料理など、この機会に沖縄の文化を楽しんでもらいたい」と歓迎の挨拶を行いました。
続いて、原嶋和利・理事長が挨拶を行いました。原嶋理事長は、「沖縄の、沖縄県民の心に触れながら、発展著しい沖縄県で会員が一同に会し、未来に向け大いに語り、大いに考えることは非常に有意義なことだ」と述べるとともに、調査研究発表のテーマでもある中古住宅流通市場の活性化に触れ、「空き家問題には国とともに、われわれ全日本不動産協会もしっかりと取り組んでいきたい。平成28年度税制改正に向けても、各種の特例・軽減措置の適用期限の延長を要望するとともに、この空き家の改修を促進するための新たな税制の創設を要望していきます」と語りました。
来賓の石井啓一・国土交通大臣代理の長橋和久・同省土地・建設産業局不動産業課長、翁長雄志・沖縄県知事、城間幹子・那覇市長による挨拶の後、祝電が紹介されました。最後に、迫・沖縄県本部長から原嶋・理事長を通して、次回開催県である宮城県の小林妙子・本部長に大会旗が引き渡されました。
記念講演(14:10~15:35)
「人づくりの種をまく~感動体験でおこす人と地域と未来の話~」
「現代版組踊シアター特別編KIMUTAKA with 南島詩人」
講師:平田大一氏/南島詩人(演出家・脚本家・詩作家・地域活性家)
沖縄県八重山、小浜島生まれの平田大一氏が、人づくりと地域づくりについて講演しました。平田氏は、地域の子どもたちが平田氏演出の現代版『組踊(故事や民話を題材にした琉球王国時代の芸能の一種)』を通じて、自分たちの地域に誇りをもち、子どもたち自身そして周囲の大人たちまでもが成長したと語り、「人づくりの種とは感動体験。子どもたちは小さな感動体験を積み重ねていくことで大きなリーダーに育っていく」と強調しました。
また、講演後半は、平田氏の教え子たちが登壇し、『現代版組踊シアター特別編KIMUTAKA with 南島詩人』を披露。迫力ある組踊と歌に、会場は大いに盛り上がりました。
調査研究発表(15:50~17:50)
不動産流通活性化に向けて
「フローとストック」不動産業の原点を考える
変わるサービス、変えてはならないサービス
千葉祐大・株式会社エイビット代表取締役と吉田太一・キーパーズ有限会社代表取締役を講師に、『不動産流通活性化』をテーマとした調査研究発表が行われました。
千葉氏は、過去3年間の調査研究の総括と成果発表として、調査研究活動の一環で訪問した会員社のさまざまな取り組み事例を紹介。成功事例に学ぶことが成功への近道だと語りました。
吉田氏は、『遺品整理屋がなぜ宅建業者になったのか?!…私の目線』と題し、遺品整理業から見た不動産ビジネスについての講演を行いました。不動産相続の問題点を事例で紹介するとともに、今後は、不動産ビジネスとして、不動産の買戻し保証付き契約や価値が下がってしまった『負動産』の引き取り業などが考えられるのではないかと語りました。
閉会式(18:00~18:15)
閉会式では、次回の全国不動産会議宮城県大会の紹介ビデオが披露された後、小林・宮城県本部長による挨拶が行われました。小林本部長は、「東日本大震災の際には、全国の会員から温かいご支援と励ましをいただき、全国に仲間がいる全日の素晴らしさをあらためて実感しました。来年で震災から5年を迎える宮城県をぜひご覧いただきたいとの思いで、会員一同、準備しています。宮城の伊達文化に触れ、おいしい食べ物を味わっていただきながら、元気になった宮城を、そして東北をぜひご覧になってください」と語りました。
続いて、松永幸久・全日副理事長が大会宣言案を読み上げ、会場の拍手により採択されました。最後に、木ノ内諭・保証教育研修委員長が開会挨拶を行い、閉会式を締めくくりました。
交流会(18:45~20:00)
波平忠敏・沖縄県本部実行委員長の開会挨拶により、交流会が始まりました。原嶋理事長の挨拶、来賓を代表して下地幹郎・衆議院議員の挨拶の後、沢田光泰・九州・沖縄地区協議会会長が音頭をとり乾杯となりました。
会場では、沖縄料理がふるまわれたほか、アトラクションとして、『舞踊集団花やから』による琉球舞踊や『ひがけい子&シュビーズ』による唄・三線が披露され、大いに盛り上がりました。
その後、迫・沖縄県本部長の閉会の辞により、全国不動産会議沖縄県大会は盛会のうちに幕を閉じました。
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