東日本大震災復興支援 海岸林再生プロジェクト10ケ年計画 植樹祭に参加して【宮城県本部】


 東日本大震災の津波で失われた海岸林を取り戻そうと、名取市の沿岸部で今年も5/19(土)植樹祭が開かれた。地元の「海岸林再生の会」及び(公財)オイスカ(東京)が主催し、宮城中央森林組合、林野庁東北森林管理局の後援により県内外から530名が参加。県産クロマツを実から育て、20センチに育った苗を唐鍬で穴を掘り1本ずつ丁寧に植え付けていく根気の要る作業である。

 今年は2ヘクタールに9,000本を植え、当本部からも12名で参加、一昨年以来3回目となる。2011~2020年までに、育苗から植栽、その後の下草刈、間伐と仙台空港付近の海岸線から、奥行き約250m、長さ約5kmの100ヘクタール余りに50万本を植える壮大な息の長いプロジェクトである。そして成長を見るまでに、20年余りを要する。これまでに35万本を植え終えた。

 主催者が募る、個人、企業、団体からの寄付金が原資となり、その活動は大きな輪となっている。

 4月~11月の毎月の土曜、また日曜は植林の日として、多くのボランティアによって支えられている。

 これからも育林に関わって、伊達藩時代から、潮風、塩害から農作物を守り、砂防の役目を果たしてきたクロマツ林を再生して後世に残していくことが大事であり、海岸林の現場を訪れることで、復興が行われていることを考える良い機会となった。

 体力に自信があり、心地よい汗を流したいと思われる方は積極的に参加を。

 

 

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